日常備忘録

思ったことをつらつらと、忘れないように

お金を出したい出したくない

公式にお金を使いたい!!!!


ある程度自由に使えるお金が手元にある生活環境になってから強く思っていた。


学業の為に上京し、遊ぶ金の為にアルバイトを始めた私が当時ハマっていたのは女児アニメの代表格であるプリキュアだった。

その時放映されていたプリキュアも地元にいたような感覚で見ていたのだが、そのプリキュアシリーズは違った、私に衝撃を与えたキャラクターが登場したのだ。


明堂院いつき


ぱっと見は「生徒会長」「イケメン」「特別な白い制服」といった、所謂メインキャラクター達の憧れの的になるポジションのありきたりなキャラだと思った。


けど!!!!違った!!!!!!違ったの!!!!!!


7話くらいで彼女が女の子だと(公式で)判明した。ぶっちゃけ衝撃だった。私の性癖のど真ん中にきてしまった。


「僕っ子」「ボーイッシュ」「兄弟思い」「可愛いもの好き」「我慢してる」


あーーーーーー好き。もう無理、本当なんていじらしく愛らしい女の子なんだ……。


欲望が外に流れ出した。

とりあえずグッズを買おう。明堂院いつきという女の子を身近に置く為に。

そこでストラップ、ガチャといった彼女が写っているグッズは買った。手に入れた。でも足りなかった。所詮、ちょい目立つ固有の名前のある生徒会長キャラでしかない彼女のグッズはほぼ無い。

仕方ないことだけど、悔しくて仕方がなかった。どうして買わせてくれないのか!!!!

悔しい思いを胸に秘め、同じガチャを何回も回した。

そんな私に朗報が舞い込む。彼女が3人目のプリキュアとなったのだ。


キュアサンシャイン


明堂院いつきが華麗に美しく変身した姿。その特徴を挙げるなら以下だ。


「一人称:私」「ツインテール」「へそだし」「むっちゃ強い」


ギャップ!!!!ギャップーーーー!!!!!

彼女の内なる女の子への憧れがプリキュアとなって外へ出た結果がやばい、私のどストライク。

そういうの弱いんだって、無理、私の太陽は彼女。彼女を支える存在になりたい。ならせてくれ!!!!!

キュアサンシャインになったことで彼女のグッズは飛躍的に増えた、ストラップ、ガチャ、お菓子のおまけ、コスチューム、シャイニータンバリン、ぬいぐるみ。
嬉しかった、嬉しかったんだ、自分の推しに気がつくまで。

ある日、推しののプリキュアDCDのカードを両手に持ち、にこにこ描かれたキュアサンシャイン、明堂院いつきを眺めていた。その時に違和感に気がついた。
あれ??明堂院いつきが少ない。なんで明堂院いつきがこーんなに少ないんだ??あれ??グッズもキュアサンシャイン9の明堂院いつき1じゃね???
あれ、もしかして、明堂院いつきのグッズってとっても少ないんじゃないか。
その後PCで調べた結果、DCD以外で出てるグッズはほぼキュアサンシャインだった。
悲しかった。明堂院いつきが増えた!と安直に喜んでいたことがそもそもズレていたのだ。
でも、彼女は彼女だし、明堂院いつきはキュアサンシャインだよ!と自分で自分を励ましプリキュアシリーズ終わりまでは自身ののポテンシャルを保てることができた。

問題は放映終了後だった。
どう頑張っても辛うじてキュアサンシャインのグッズしか出ない。DCDとかで運が良ければ出るくらい。
本当に切なかった。これがプリキュアオタクの運命か…と。
新しく出るプリキュアグッズはほぼ現行シリーズ。それは仕方ない、仕方ないんだけど明堂院いつきオタクの私があの時もっとガチャ回していれば……と嘆く。

そんな私の元に数年ぶりに朗報が舞い込む。
「世界制服特集」
制服を着用しているキャラクターの制服姿をモチーフとしたフィギュアのシリーズだ。
そこにハートキャッチ4人組が出ると聞いた。

先ずは主人公、花咲つぼみ。お次はプリキュア界一の愛されキャラ、来海えりか。そして満を持して登場したのがハートキャッチ界で最強と言ってもよい2人、月影ゆりと明堂院いつきだ。

むっっっちゃ嬉しかった。嬉しくてとりあえず明堂院いつきを上限数の3つ予約した。
嬉しさが先行して3つ買ったが、日が経つにつれて不安になる。

ここでもし受注数が少なかったら、明堂院いつきはもう二度と公式からフィギュアにしてもらえないのではないか、と。

ただ、公式が1人3つまで!と言っている。これ以上の欲張りは公式を裏切ることになる。
私はひたすらみんながこのフィギュアを予約することを願った。そしてあわよくば次に繋がって欲しい……!
とりあえず自分のできることはここまでだ。あとはひたすら発送されるまで待った。
私の愛おしい彼女が手元に来るまで、待ち遠しかった。

そして2016年3月、彼女はうちに訪れた。
1つ目の箱を恐る恐る開けると、そこに彼女はいた。私を見てくれている。
平和な世の中でボーイッシュな彼女が精一杯のアピールをした形が、これだ。彼女の内に秘めていた女の子が溢れているのだ。
可愛くないわけがない。1人目を箱から出し、目を合わせて思わず感嘆の声をあげる。

「会いたかったよ」

何年待ち望んでいたことだろうか。彼女が私の手元に丁度いい大きさでやってくることを。
箱から出した彼女の横に、箱に入った2人目の彼女を並べる。3人目の彼女は大切に仕舞い込んだ。

幸せだ、私はなんて、幸せなんだ。彼女の為にお金を使える。そしてその結果がここにある。こんな嬉しいことはない。たった数年間だが、彼女を真っ直ぐに推していてよかった。

誰がなんと言おうと、私は私の中で正しいと思うお金の使い方をしたのだ。
明堂院いつきという形でフィギュアが出たこと、それを手に取れること、それを抱きしめられること、全てお金を公式に使ったから出来たことなのだ。

さて、タイトルの「お金を出したい出したくない」のお金を出したい部分がここだったのだが、後半の出したくないは簡単だ。

公式(と思われる)が彼女を愛していない作品にはお金を出したくない。

あんまり批判はしたくないので、さらっとここは書く。
プリキュアのアプリが出たのだが、まあ、とりあえずキュアサンシャインの口調がアニメと違う。そしてなんか設定も「ん?」と思うところが多々ある。
新規の明堂院いつきのイラストは可愛いのだが、如何せん中身が伴っていないのだ。魂を感じない。
一言で自分の心境を吐露するなら、つらい。
だって彼女が公式から愛を向けられてないんだもん!!あと明堂院いつきやキュアサンシャインオタク達を釣ろうとしていないのも見える。
ちゃんと設定を定めて、彼女に中身を入れてくれればこういうめんどくさいクソオタクもお金を落とすのに…。

とにかくこれからも公式が明堂院いつきを出してくれれば積極的に食いついていきたい。
彼女が過去のキャラとなってしまっても、私に衝撃を与え、また、私の生きる為の軸となっていることに変わりはないのだ。